「 」

木肌に、草の葉に、花びらに、触れたくなる。
きっと、“そう” だったときがあるんだろう。

風に、星に、光に、触れたくなる。
きっと、“そう” であるときがあるんだろう。

彼に、彼女に、あなたに、わたしに、触れたくなる。
きっと、“そう” なのだろう。


見たい。聞きたい。嗅ぎたい。
味わいたい。触れたい。感じたい。

すべて、“そう” なのだろう。



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「死ぬということ」

 
仏陀は死に、
  
キリストは死に、
  
ガンジーは死に、
  
マザーテレサは死に、
  
ジョンレノンは死に、
  
  
  
人は死ぬ。
  
“寿命” なんて数字ではなく
  
世界が、その人を必要としなくなった
  
その瞬間に。
  
  
  
わたしは死ぬ。
  
“運命” なんて約束ではなく
  
世界が、わたしなくとも回り出す
  
その瞬間に。
  
  
  
  
✳︎
わたしは、わたしが死ねる世界を創る。
 

わたしのカケラを、世界中に散りばめて。

 

  

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「ひと、ヒト、人」

神様はわたしたちに

生きるための総てをお与えになりました。
 
緑茂る山々では、木々が囁き、命たちが戯れ、
 
光輝く海原では、海藻がたゆたい、命たちが戯れ、
  
笑顔あふれる里山では、人々が自然の恵みに感謝し、
あらゆる生き物たちと助け合いながら
一日一日を過ごしていました。
 
 
しかしわたしたちはこの数百年の間に
失ってしまいました。
 
緑茂る山々を。
光輝く海原を。
笑顔溢れる里山を。
 
 
そして、なによりも尊く、かけがえのない、
地球を慈しむ “こころ” を。
 
 
母なる大地の声が聴こえない動物なんて
居るのでしょうか。要るのでしょうか。
 
わたしたちは一体、
ナニになってしまったのでしょうか。
 
もう手遅れなのではないでしょうか。
もう滅びるしかないのではないでしょうか。
 
 
 
あなたは、動物として生きますか?
それとも、人間として生きますか?
 
選択の時は、“今” なのです。

 

 


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「山が海に恋をしました。」

 

山が海に恋をしました。

 

山は、木々を動物たちを豊かにし、
毎日毎日 綺麗な水を海に贈ります。
 
海は喜び、魚や貝たちが潤い、
山はその笑顔を見て、
また贈りものをするのです。
 
会ったことも話したこともない、
それでも繋がっていて、
お互いがなくてはならない存在で。
 
山と海の愛の中で イノチたちは、
生まれ、巡り、踊る。
 
 

総ては、山の恋から始まったのです。

 

 

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「アイ」

草木が命を育んでくれることも、
虹が笑顔を産んでくれることも、

天災が命を奪うことも、
毒が身体を蝕むことも、


総てが「愛」なのだとしたら、
わたしは「愛」をこれっぽっちも、
わかってなかった。


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「かわいい子には旅をさせよ」

 

かわいいかわいい人間。
目に入れても痛くないほど愛おしい、
わたしの息子たち、娘たちよ。
 
わたしの元で、多くを経験しなさい。
喜びに胸を躍らせ、
悲しみに頬を濡らし、
怒りに身体を震わせ、
感謝で心を満たしなさい。
 
 
わたしの総てをあなたたちに与え、
わたしの総てをあなたたちに任せましょう。
 

総て、あなたたちの想うままに。

 

 

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「うまれたわけ」

✳︎
ひとつずつ、丁寧に拾い集める。
 
 
あなたと出逢うことも、
あなたを感じることも、
あなたと別れることでさえ、
 
遠い昔の約束どおり。
 
 
わたしがわたしで在るために、
あなたがあなたで在るために、
 
すべてを決めてやってきた。
 
 
 
✳︎
記憶のカケラを、
ひとつずつ、丁寧に拾い集める。
 
 
この言葉を聞くことも、
この笑顔を見ることも、
この匂いを嗅ぐことも、
この空気を味わうことも、
この体温を感じることでさえ、
 
遠い未来の記憶どおり。
 
 
わたしがわたしで在るために、
あなたがあなたで在るために、
 
すべてを忘れてやってきた。
 
 
 
✳︎
そんな、人生っていう、旅。
 
 
 
✳︎✳︎
笑って、泣いて、怒って、また笑って。
空っぽの両手を、あなたとのたくさんのお土産で

いっぱいにする、永い永い旅。

 

 

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